たくさん楽しんでいいんだと教えてくれた場所♪
不機嫌なアリでいるより懸命なキリギリスでいたいと決めた日
ディズニーの短編アニメ、シリーシンフォニーをよく観ます。特に『アリとキリギリス』は子どもが小さい頃大好きだったし、バックミュージックがトゥーンタウンのBGMで流れているためパークのウキウキ感がよみがえってきて大好きです♡
思えば私がこのブログをはじめたのは東京ディズニーランドの年間パスポートを買ったことに起因しています。年パスを買うという行為だけ見ると今や別に珍しいことではなく、たった数分で終わる買い物なのですが、ここに至るまでに個人的にはかなり迷い、結果として今までの自分にはないお金の使い方をしたな、と感じています。
結婚後、旦那の転勤で約10年の間、自分が生活したいとはこれっぽっちも思っていない土地で親しい人とも離れて生活しているうちに、すっかり不機嫌になってしまった私。適当で特に秀でた能力もないくせに妙に頭が堅くもう大人なんだし「しっかり働かなくては」と馴染みのない場所で特に好きでもない仕事に毎日せっせと出かけ、自分の時間も作らずに家では慣れない家事に追われていました。
大好きなディズニーには結婚後も月1くらいのペースで遊びに行っていましたが転勤して遠方になってしまったし、将来のことも考えたら貯金もしなきゃだし、無駄遣いはできないと舞浜から遠く離れた土地で休みの日もただ時間つぶしに近所のショッピングモールに出かける程度でした。
子どもが産まれると幸せだけど、ますます自由がなくなり趣味を楽しんでいる人の話を聞いていると、まるで気楽なキリギリスのように思えることもありました（趣味を楽しんでいる方々はお仕事もことさら頑張ってるだろうに）。さらにこの頃母親が病気で亡くなり遠く離れて看取ることもできなかった私はもうすっかり人生を楽しむことを忘れてしまいました。
昨年になり、ようやく転勤から帰任しましたが関東に戻っても母親はすでにいなく、親しい人たちも既に転勤前とは違った生活ペースで毎日を過ごしているようで心に穴があいたようでした。
そんな時ようやく家族3人でディズニーに出掛け、変化してはいるものの見慣れたシンデレラ城やウェスタンランド、アドベンチャーランドの景色を見て生き返ったようでした☆ そしてパークにいるゲストの楽しそうな表情ったらない！ 心から楽しいと思う気持ちが瞬間に戻ってきました。そして楽しむことすら忘れていた私の忘却の彼方にあった「人を楽しませる」ということに全力なディズニーのキャストさんやキャラクターの尊さったら…☆ さらには35周年のBrand New Dayの歌詞に泣かされました☆
年パスを買うことはこれまでの私からしたら大変な浪費という感覚で実はかなり迷いました。確かに贅沢なことですが、でも楽しいことをしないと生きたまま死んじゃうんだな、そしてそんな状態のまま生活のために働いていても、自分は周りを、特に子どもを不幸にしてしまいそうだと気付きました。そして決断というよりは半ば本能的に作りにいったんだと思います。年パスを。
不思議なことに年パスを買って遊びに遊んでからというもの、仕事も頑張れるようになりました。今までは給与や通勤時間で職を選んでいましたが、自分のやりたい仕事をしようと考えが変わったということもあります。
私にとって（だけでなくきっとたくさんの人にとって）ディズニーは特別な場所ですね☆ これからも頑張るためにディズニーにたくさん遊びに行きたいです♪
それにしても、なぜに自分はここ何年も働きアリのように不健康なまでに頭の固い生き方をしていたんだろう。自分なりにその原因を探ってみると、子どもの頃ずーっと一緒に過ごした祖母の言動に影響されているような気もします。祖母は戦争を乗り越え、年下の兄弟を養うために苦労して体を壊したまじめな人物でした。できもしないのに無意識のうちに祖母を見本にしてしまっていたのかもしれません。
そんな祖母ですが父に聞いた話だとウォルト・ディズニーが亡くなったことがニュースで報道された時「ああいう夢のある人はもっともっと長生きするべきだ」と言ったそうな。田舎に住むディズニーに行ったこともないおばあちゃんにそう言わせるウォルトってやはり偉大な人だなあ。そういえば小さいとき、祖母と一緒に数えきれないくらいピーター・パン観たっけな。一緒にディズニーに行ってみたかったな…。
長くなったな（＾＾；） お付き合いくださった方、ありがとうございます!!
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